株取引の損益通算について徹底解説!活用しないと損!

損益通算って、一体何?仕組みが全くわからないよ!
タケ
そんなに難しく考えなくてOK。この記事で仕組みを理解していこう!
もう一人のタケ
株取引の損益通算をあなたはご存知ですか?
損益通算を知らないと税金を多く取られてしまうことになるので、株を売買している人は絶対に知っておきたい制度です。
- 損益通算とはどのような制度なのか?
- どんなケースに損益通算は使えるのか?
- NISA口座が損益通算できない?
今回は損益通算について詳しく解説していきます。
株の損益通算の仕組みは絶対に知っておこう!
損益通算は複数の証券口座を持っている時に必要で、特定口座を1つしか持っていない場合には必要ありません。
しかし、2つ以上の口座を持っていて、損失が出ている場合は損益通算が必要になります。
- 特定口座1つ:損益通算が自動で行われるので、何もしなくていい
- 特定口座2つ:1つ1つ口座で損益通算が別々に行われるので、確定申告が必要
損益通算をしないと余計に税金が取られるケースがあるので、損益通算はしっかりしておきましょう!
損益通算をしないと余計な税金を取られるケースがあるから、しっかりやっておこう!
タケ
損をするのは嫌だから、しっかり仕組みを知っておくことが大事だよ。
もう一人のタケ
基本的な用語解説
損益計算の具体的な解説に入る前に、用語の解説を少しします。
損益通算の仕組みは各証券口座のサイトなどにも載っていますが、用語がわからないと何のことを言ってるのかさっぱりわかりません。
損益通算に必要な最低限の単語をまとめたので、参考にしてみてください。
【損益通算を知るために必要な用語】
- 譲渡損益:株の売買による損失と利益
- 配当所得:配当金による所得
- 源泉徴収税:株の利益にかかる税金(20.315%、2019年12月現在)
- 特定口座:税金の計算が自動で行われる口座。計算が行われない普通口座もあるが、基本的には特定口座を開設する
これだけ知っていればなんとかなりますので、まずはこれらの知識を押さえておきましょう!
損益通算をする時に必要な単語を押さえたら、具体的な損益通算の仕組みに入っていくよ。
タケ
やらないと損になるから、絶対にやっておこう!
もう一人のタケ
株の具体的な損益通算のケースを表にしました。
SBI証券と楽天証券の2つで投資し、損益通算を行うケースを表にしました。
楽天証券 | SBI証券 | |
譲渡損益 | +10万円 | −5万円 |
源泉徴収税 (20.315%→簡略化のため20%で計算) | 2万円 | 0円 |
楽天証券とSBI証券でそれぞれ計算すると2万円の税金が掛かることになりますが、実際の損益は10万円−5万円=5万円です。
損益通算をすると5万円に課税されるので、源泉徴収税は約1万円となり、損益通算をしなかったケースに比べて税金が安くなります。
また、配当金とも損益通算をすることができますので、配当金がある場合はそちらも損益通算するようにしてください。
損益通算をしたら、1万円も税金が安くなった。
タケ
投資金額が大きくなればなるほど損益通算が必要だから、しっかりとやっておこう!
もう一人のタケ
配当金とも損益通算
配当金も損益通算に入れることができます。
先ほどの楽天証券とSBI証券の表に配当所得があったとして、
楽天証券 | SBI証券 | |
譲渡損益 | +10万円 | −5万円 |
配当所得 | +2万円 | +1万円 |
源泉徴収税 (20.315%→簡略化のため20%で計算) | 2.4万円 | 0円 |
このようになりますが、2つの口座を合計した所得は10万円+2万円−5万円+1万円=8万円です。
その8万円に税金がかかるので、損益通算をすることで1.6万円の税金に抑えることができます。
株の売買で損失を出している人は必ず損益通算をするようにしましょう!
※ 非上場株式は対象外。上場株式のみが損益通算の対象
損益通算をしないと税金で損をしてしまうから、絶対に損益通算しよう!
タケ
損益通算を知っているか知らないかで大きな差になるよ!
もう一人のタケ
損益通算は確定申告することで行う
損益通算はどうやって行うのかについてですが、確定申告を行うことでできます。
「証券口座名+確定申告」で、Google検索して、確定申告の方法を調べるのが早いです。
損益通算をするためには確定申告をするものなんだと押さえておきましょう!
年が明けて2月ぐらいからが確定申告の時期。
タケ
その時期あたりまでには損益通算の準備をしておこう!
もう一人のタケ
注意!NISA口座では損益通算ができない
損益通算で注意しておかないといけないのがNISA口座で損益通算ができないということです。
楽天証券(特定口座) | SBI証券(NISA口座) | |
譲渡損益 | 10万円 | −5万円 |
源泉徴収税 | 2万円 | 0円 |
このようなケースの場合は損益通算ができません。
なので、課税額は2万円となります。
NISA口座を持っている場合はその他の口座と損益通算ができないので、取引はNISA口座で全て行うのがオススメです。
NISA口座は損失を出すと損益通算ができないので、かなりキツイ。
タケ
NISA口座は利益よりも損失をいかに少なくするかが重要になってくるよ。
もう一人のタケ
つみたてNISAも同様に損益通算できない
つみたてNISAもNISAと同様、損益通算ができません。
なので、つみたてNISAでも損失を出さないことが重要になってきます。
ただ、つみたてNISAはNISAよりも難易度が低く、株の売買ではなく投資信託の長期保有が基本的な投資スタイルです。
NISAよりも難易度は低いですが、損益通算ができないということは押さえておいてください。
※ 先ほどのNISAに関する参考記事で、つみたてNISAのことも触れてるから参考にしてみてね!
NISA口座での損失は致命的
NISA口座で損失を出すと損益通算できないので、NISA口座で損失を出すのは結構リスクがあります。
- NISAの損失はNISAで取り返さないとお金がもったいない
- お金がもったいないと思って、取引を焦るとさらにマイナスになる可能性がある
- 取引初心者の方には案外難易度が高い
NISAは初心者向けと言われますが、デメリットもあります。
NISAに関しては別に参考記事もありますので、そちらも参考にしてみてください。
【NISA口座の損失について】
NISAでの損失は致命的になりかねない。
タケ
損益通算ができないことはしっかりと押さえておこう!
もう一人のタケ
まとめ:株取引の損益通算は活用しないと損をする!
損益通算は活用しないと多く税金を取られることになってしまうので、制度をしっかり知って活用していきましょう。
制度は知っていれば知っているだけ得になります。
反対に知らなければどんどん損をしてしまいます。
【損益通算について知っておきたいこと】
- 2つ以上の特定口座を持っていて、譲渡損失がある場合は損益通算ができる
- 損益通算は税金を安くすることができる
- NISA口座は損益通算できないので、注意が必要
損益通算は確定信仰をすることによってできますので、しっかり制度を活用していきましょう!
【投資に関するオススメ記事は以下から】